研修実績の記録方法
研修手帳の「研修目標と評価表」に指導医が評価を、適時に期日を含めた記載・押印して蓄積する。「研修目標と評価表」のp.30~「Ⅲ.求められる態度」ならびに推薦書にて判断する。医者以外の多職種評価も考慮する。最終評価は複数の試験委員による病理専門医試験の面接にて行う。
参考資料:「専門医研修手帳」
形成的評価
1)フィードバックの方法とシステム
- 評価項目と時期については専門医研修手帳に記載するシステムとなっている。
- 具体的な評価は、指導医が項目ごとに段階基準を設けて評価している。
- 指導医と専攻医が相互に研修目標の達成度を評価する。
- 具体的な手順は以下の通りとする。
- 専攻医は指導医・指導責任者のチェックを受けた研修目標達成度報告用紙と経験症例数報告用紙を研修プログラム管理委員会に提出する。書類提出時期は年度の中間と年度終了直後とする。研修目標達成度報告用紙と経験症例数報告用紙の様式・内容については別に示す。
- 専攻医の研修実績および評価の報告は「専門医研修手帳」に記録される。
- 評価項目はコアコンピテンシー項目と病理専門知識および技能、専門医として必要な態度である。
- 研修プログラム管理委員会は中間報告と年次報告の内容を精査し、次年度の研修指導に反映させる。
2)(指導医層の)フィードバック法の学習(FD)
- 指導医は指導医講習会などの機会を利用してフィードバック法を学習し、より良い専門医研修プログラムの作成に役立てる。FDでの学習内容は、研修システムの改善に向けた検討、指導法マニュアルの改善に向けた検討、専攻医に対するフィードバック法の新たな試み、指導医・指導体制に対する評価法の検討、などを含む。
総括的評価
1)評価項目・基準と時期
- 修了判定は研修部署(施設)の移動前と各年度終了時に行い、最終的な修了判定は専門医研修帳の到達目標とされた規定項目をすべて履修したことを確認することによって行う。
- 最終研修年度(専攻研修3年目、卒後5年目)の研修を終えた3月末までに研修期間中の研修目標達成度評価報告用紙と経験症例数報告用紙を総合的に評価し、専門的知識、専門的技能医師として備えるべき態度(社会性や人間性など)を習得したかどうかを判定する。
2)評価の責任者
- 年次毎の各プロセスの評価は当該研修施設の指導責任者が行う。
- 専門研修期間全体を総括しての評価は研修基幹施設のプログラム総括責任者が行う。
3)修了判定のプロセス
研修基幹施設の研修プログラム管理委員会において、各施設での知識、技能、態度それぞれにつ
いて評価を行い、総合的に修了判定を可とすべきか否かを判定し、プログラム統括責任者の名前
で修了証を発行する。知識、技能、態度の項目の中に不可の項目がある場合には修了とはみなさ
れない。
4)他職種評価
検査室に勤務するメディカルスタッフ(細胞検査士含む臨床検査技師や事務職員など)から毎年
度末に評価を受ける。